le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

一途への憧れ。

3日間のお休みと週末を利用して、
他の隊員の活動を見に行ってきました。

 

まずは首都ダカールで
同期の働く障がい児向けの学校を見学。

 

8月にサマースクールのイベントを手伝った場所なので再訪問です。

 

でも、前回はバカンス中、
今回は、バカンス開けなので
学校の様子も随分違いました。 

 

11時からの小休憩(日本だと業間休み?)
に合わせて学校につくと
入口では子どもたちがワイワイ!

 

サマースクールに来ていた生徒たちの中には
私を覚えてくれていた子がいて

 

「俺のこと覚えてる?」

 

と言われたり、

 

走ってきて抱きつかれたり

すっごく嬉しかった。

 

今回、子どもたちが彼ら自身で遊ぶ姿を見て
考えさせられたことがあります。

 

中庭のスペースを使ってサッカーをしている男の子たち。

 

その中には
元気に走り回る子もいれば
松葉杖がないと歩けない子もいる。

 

でもびっくりするくらい
みんな思いっきりボールを蹴っていました。

 

日本だったら
足が自由に動かせる子と不自由な子が
一緒にサッカーをして遊ぶこと自体
なかなかないんじゃないかと思います。

 

さらに、手加減もなにもなく
自分の思うままにボールを蹴る

 

そんなこと想像もできませんでした。

 

でも、思いっきり蹴ったボールが
あらぬ方向へ飛んでいったときも

 

松葉杖の子にきたボールが早すぎて
足が届かなくて空振りしちゃったときも

 

みんな楽しそうだった。


あの子は足が悪いから
少し弱くボールを蹴った方がいいかな。

 

届かないようなボールを出したら
あの子に悪いかな。

 

私が考えそうなこと、

 

そんなこと、

 

ぜーんぶムダなのかもしれない。

 

って、

みんなの笑顔をみていたら
ハッとさせられました。

 

日本にいた時の私は

必要か不要か分からない気遣いをして

 

知らず知らずのうちに

 

相手を思いやる自分が
思いやられる相手よりも一段上にいるような

そんな感覚で生きていたのかな、

 

となんだかちょっと
今までの自分にもやもやしました。


さてさて、
そんなこんなでダカールの次に向かったのは、
セネガル第2の都市、ティエス。

 

ティエスはダカールからも近くて
日本でいうと横浜的ポディションの街です。

 

田舎任地の私からみると大都会です。

 

その街でレスリングの普及活動をしている隊員が
セネガルで初めてのレスリングの大会を開催しました。

 

出場選手は彼がいつも教えている
レスリング教室の生徒たち。

 

階級ごとのトーナメント戦です。

 

前日に教えてもらった大まかなルールを頭にいれて
人生初のレスリング観戦です。

 

とても大きな大会で
セネガルのお偉いさんやテレビの取材も来ていました。

 

この日の実現のために
彼が辿ってきた道のりを想像したら、

その行動力と人並みならぬ努力に脱帽です。

 

大会が終わったあと
彼の見せた達成感に溢れた表情が
とっても印象的です。

 

いつかセネガルから
レスリングのオリンピック選手が出るとしたら
今回私が試合を観た子どもの誰かかもしれない。

 

そんなワクワクまで貰いました!


セネガルには日本の相撲やレスリングに似た
リュットと呼ばれるスポーツがあります。

 

12月からジョフィオールでも
リュットの大会が始まるそうですが
生リュットはまだ未経験の私。

 

でもテレビで試合が放送されるくらい
サッカーに負けず劣らず人気の
国民的スポーツです。

 

そんなリュットがあるセネガルで、
いつかレスリングで世界を目指す選手が現れることを願うばかりです。


今回の旅、
2人の隊員の活動を訪問して思ったのは

 

何かを一途に続けている人は凄いな

 

ということ。

 

ダカールの彼女は
障害児教育に長年携わっているこの道のプロ。

 

そしてティエスの彼は
まだ若いながらも、その人生の多くの時間をレスリングと向き合って生きてきた。

 

私とはまったく違うタイプです。

 

いろんなことに手を出して
いろんなことを経験してみたい私は

何か一つのものを突き詰めるのが苦手です。

 

だからそうゆう道を生きている人をみると
単純に、

 

凄いな、うらやましいな

 

そう思います。

 

きっと私と逆のタイプの人の中には、
私みたいに色んな経験をしてきたタイプを
うらやましいなと思う人もいるんだろうな、
と思います。

 

どっちの方がいいとか
そうゆうんじゃなくて

 

ただただ、刺激になります。

 

そうか、こうゆう生き方もあるんだ。

 

一つのことをトコトンやると
こんな景色をみられるかもしれないんだ。

 

そんな風に思います。

 

なんだか言葉ではうまく伝えられないけれど、
自分が自分に見せてあげられないものを
見せてもらった気がします。 

 

とにかく学ぶことがたくさんありました。

 

残り1年2か月で
もっともっと色んな景色をみて

 

視野をひろーく、心もひろーく、

 

できたらいいなぁ。f:id:hassy-juma:20181117073910j:image

📷倒されないように必死に掴み合う姿に、客席まで届くくらい体から溢れるパワーを感じました。