le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

「想像力」は心強い味方か、手強い敵か。

日本を離れてみて、
日本人が誇れる2大能力を見つけました。

 

「集中力」と「想像力」

 

やらなければいけないことを前にしたときの 
日本人の集中力。

 

与えられた仕事を、
正確かつ迅速に処理する方法を、

ゴールから遡って判断する想像力。

 

知らず知らずに培われた、このチカラ。
ここセネガルでひしひしと感じています。

 

「集中力」に関しては、
もう、すごいとしか言いようがありません。

このチカラは世界のどこに行っても、

きっと私たちの価値を高めてくれるでしょう。

 

そして「想像力」。
どこに着地するかを考えて、
方向を定めてからジャンプする能力。

 

同じ作業を、
日本人の同僚とやったときと、
セネガル人の同僚とやったときの、
速度と効率の違い。

 

それにはこちらの人も驚くようで、

 

『これ、終わったんだけど…』

「もう終わったの?…え?ホントに終わったの?(←疑いの目)」

『終わったよ』(完成を見せる)

「えー!これやるのに1日かかってたのに…」

 

と、いう感じ。

 

もちろん私たちの処理速度は
特別早いわけでもなく、
日本人の平均速度くらいなはずです。

 

この違いはどこから来るのかと考えた時、
ひとつは「想像力」なのかな、と思いました。

 

特に二人以上で作業しているとき、
たぶん私たちは自然と、
自分だけじゃなく、

 

相手にとってどうやったらやり易いか

 

まで考えている気がします。

 

もちろんこちらにも
集中力も想像力もあって、
処理能力の高い人もたくさんいると思うけれど、

 

これだけの能力を自然と身に付けることのできる環境にいたことを、
改めて感謝した出来事でした。


でも、

この「想像力」が、

軽くてフワフワしたイメージの

 

この「想像力」が、

ときには錘(おもり)みたいに働くときがあります。

 

ホントに些細なこと。

 

聞きたいことがあるけど、
いま相手が忙しそうだし、話しかけづらいな。

 

こんな簡単なことを聞いて、
この子何にも知らないなって思われたらどうしよう。

とか。

 

ある日、

用事があるんだけど、
いきなり診察室に入るのは
気がひけるから今の人の診察が終わってからにしよう。

 

と思って待っていた私の横で、

 

朝の挨拶をするためだけに、
「ガチャッ」と迷いなくドアをあける同僚。


「え?」と思った私が見たのは、
爽やかな笑顔で挨拶を返すドクターと、
こちらも笑顔で応える患者さんの姿。

 

中でどんな診察が行われているのか分からないからドアが開くのを待っていた私と、
とりあえず自分でドアを開けてみた同僚。


(ちなみにこの日からは、
開くのを待つのをやめ、
ノックしてからドアを開けるスタイルに変更しました。)

 

この時は小さな小さな錘だったけど、

この積み重ねがいつか大きな壁になる日がくるんじゃないかと、
ちょっと不安です。


やりたいことがあっても、
きれいな着地をイメージできないとジャンプができない。

 

そんな自分が想像できる、

 

この想像力が憎い。笑

 

ときには何にも考えず、
とりあえずジャンプしてみるのもアリなんじゃないかと、
とりあえずドアを開けてみるのもアリなんじゃないかと、
自分に言い聞かせている今日この頃。

 

でもやっぱり、
目指すゴールに辿り着くためには必要なチカラ。

 

「想像力」を味方にできるかどうか、
これから2年間の課題になりそうです。


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📷とりあえずドアを開けてみて、失敗したらそのときはニコッと笑って乗り切ろう!