le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

断水が教えてくれたこと。

久々の更新はジョフィオールの水事情。

 

実はここ2週間ほど、
ジョフィオール近辺の町、村は水不足に悩まされています。

 

この記事を書いているいまは、
回復の兆しが見えてきた頃。

 

水不足真っ只中のときは、
水の確保を一番の優先事項にしたので
ブログを更新しようなんて考えもしませんでした。

 

どのくらい水不足だったかというと、

2週間、自宅の水道からは1滴も水が出ませんでした。

 

ジョフィオールは
セネガルの数ある任地のなかでも
トップを争う断水任地です。

 

去年のいまごろ、
わたしがジョフィオールに来た頃は

 

昼間14時~17時、
夜20時~5時

 

これが水道から水が出る目安の時間でした。

 

が、昨年9月頃から昼間は水がでなくなり、
夜もどんどん遅くなりました。

 

ここ半年は平均して

 

0時~5時

 

これが水が出る時間帯でした。

 

だからこの時間になると
家にある空きボトルに水をためます。

 

日によっては

深夜2時、3時にならないとでないときもあるので、

常に3日分くらいの水は貯蓄しています。


が、2週間分はさすがに無理です。

 

でも初めの頃は
お金で解決できると思っていました。


なので断水5日目くらいに
ジョフィオールの町にある水屋さんに
大量の空きボトルをもって
水を買いに行きました。

 

が、水がでないから水が売れないと。

 

そりゃそうだ。

 

なけなしのボトル3本を分けてもらいましたが、全然足りません。

 

なんとか隣町の水屋さんで
数日分の水をゲット。

 

土地の高低差のせいか
水が出る家と出ない家があるようで、

その後は知り合いのセネガル人に頼んで
深夜に水を汲んでもらい今日まで凌いでいました。

 

その間、村の人はというと、
生活水を水道水から井戸水に切り替えていました。

 

いつもは料理には井戸水は使わないという人も、
この時は井戸水生活です。

 

みんなが井戸を使うから、
井戸の水かさが減って、水はまっ茶っ茶に。

 

少しでもきれいな水を求めて、
遠くの畑の井戸に水を汲みに行く人も少なくありません。

 

この水不足、
ニュースにもなったようで、
セネガルの人も困っています。

 

でも彼らは朝起きて仕事をして、
ごはんを食べて、アタヤ(紅茶)を飲んで、
また仕事をして帰宅、
家畜の世話をする。

 

そんな日常を変わりなく生きています。

 

ふと

自分の脆さを感じて怖くなりました。


井戸水をろ過して煮沸しなければ飲むことができない私。

 

まっ茶色の井戸水で水浴びするのが耐えられない私。

 

遠くの村に行って水がなくなって、井戸水
を飲まなきゃいけないのが怖くて、なかなか足が伸びない私。

 

『水道から水がでない』

 

そのたったひとつの出来事で

私の日常生活は崩れました。

 

日本という
誰もが清潔だと認める国で育った私。

 

セネガルでは
誰よりも適応能力が低い私。

 

おそらく
この水不足がこれ以上深刻化して
井戸水生活を強いられたとき
一番にお腹を壊すのは私。

 

考えれば考えるほど
自分の立ち位置が分からなくなります。

 

『飲み水や料理は消毒したものを』
『きちんと手洗いをしましょう』

 

と啓発活動をしたとして、

 

セネガルの人が
きちんと消毒した水しか飲まなくなって、
手洗いをこまめにするようになって、

 

もしも、

もしも同じような状況が起きたとき

 

私のように
うまく適応できない人が増えるんじゃないか。

 

そんなことを思ってしまいました。

 

その土地には
その土地に合った身の守り方がある。

 

当たり前だけど
この断水で痛感した出来事です。

 

だからといって
啓発活動をやめるということではありません。

 

特に小さな子どもにとっては
清潔な水で救える命もあるから。

 

ただ
ここは日本じゃないんだってこと、

まったく違う環境なんだってことを
ちゃんと認識して、


色んなことのバランスと
色んなことの優先順位を考えていかなきゃいけない。

 

そう考えさせられました。

 

それはいまの私には難しくて
答えはすぐに出せません。

 

まだまだこの土地のこと
知らないことがたくさんあるから。

 

だからここに住む人と一緒に
考えていかなきゃいけない。

 

10Lの清潔な水が手に入ったとき、
まずはその水を何に使うべきか。

 

20Lに増えたとき、
次は何に使うべきか。

 

30Lになったらどうするのか。

 

こうゆう出来事を
住民と一緒に体験して
話し合うために
協力隊がいるんだな。

 

そんな風に思いました。

 

断水で学んだことを活かして
今日からまた頑張ろっと♪

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📷夜中に水が出ると、この1本10Lの空きボトルにひたすら水をためます。水を溜め終わるとひと安心、蚊帳のなかで眠りにつきます。