le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

久々の村。

11月には雨期が終わっていたのに

 

「他の活動もあるから」

 

「どうせ行っても保健ポストはストライキだから」

 

と、

忙しくもないのに自分に言い訳をして
行けていなかった村。

 

6月の終わり、雨期が始まる前に、
5回くらい足を運んだ村。

 

わたしが住む場所から

馬が引くシャレットで1時間弱の村。

 

初めの頃は、

 

「せっかく啓発活動をするなら、医療へのアクセスが悪いところがいい!」

 

そんな意気込みでいたけれど、

 

シャレットに揺られてたどり着いたらストライキ。

 

車から船に乗り換えて、さらにシャレットに乗って着いたらストライキ。

 

出発前に電話で確認したのに
保健ポストの人は話し合い手が欲しいのか

 

「待ってるね!」

 

しか言わない。

 

そんな繰り返しで遠くに足を運ぶのをやめてしまった自分。

 

いまは車と徒歩で通える場所で
健康保険の加入促進の活動を
セネガル人と一緒にやっています。


来週からは各地域の啓発担当者と一緒に家庭訪問も始まる予定です。

 

セネガルの未来を考えたとき、
健康保険はとても大切。

 

もちろん制度そのものも大事だし、

 

リスクに備える

 

という考えを持つことが

彼らにとっては新しいことであり、
いまはそれを少しずつ受け入れていく時期なんだと思います。

 

でも何だか物足りない。

 

この物足りなさはなんなんだろう。

 

協力隊のコミュニティ開発って、
もっと皆と一緒に笑ったり、悩んだり、ときにはケンカしたりして過ごすんだと思っていたのに。

 

わたしがいま関わっているのは
配属先の職員だったり、
セネガルのNGOの人だったり、
もともと医療に関心のある人ばかり。

 

でも、ほんとは
全然医療の知識がない人と一緒に

 

「元気でいること」

 

その意味を考えてみたいんだよなぁ。


もうすぐ折り返しを迎えるいま、
そんなことを思いました。

 

だからこのたび決意を新たに
久しぶりに村へ行ってきました。

 

同じような景色が続く懐かしの風景をみながら、
シャレットに揺られて約1時間。

 

無事に村に到着です。

 

まずは保健ポストに挨拶を。

 

忘れられているかと思ったのに
わたしを見た瞬間にすぐに

「ジュマー!」

と名前を呼んでくれたハディに感激。

 

助産師のクレマンスも

「わー!ジュマがきた!」

と喜んでくれました。

 

スージャンと呼ばれるこの地域には

保健ポストのある

 

スージャン・ディムレ

 

を中心に

 

スージャン・○○○

 

という村が10こ弱あります。


この日はシャレットの運転手イブの協力もあり、
スージャン・ディムレの近くにある4つの村を訪問し、

シェフ・ドゥ・ヴィラージュ(村長さん)に
挨拶してきました。

 

スージャン・ワガンは
ディムレから一番近い村。
ワガンとディムレの間には
日本の支援で建てられ、この11月に開校したばかりの中学校があります。

 

スージャン・ルルは
カトリックの小さな村。
村の入り口には小さな教会と白い十字架の立った墓地があります。

 

スージャン・ダリでは
外国人が珍しいのか、
シャレットごと30人くらいの人に取り囲まれました。

 

スージャン・ジョインの村長さんは
毎週日曜日にある集会に来れば
村のみんなに会えるから、そこで話をしてみたら?と提案してくれました。

 

スージャンの人の暖かさに、

あぁ、やっぱり村っていいな

そう思いました。

 

ジョフィオールの町の人が冷たいわけでもなく、

 

現地語がまだまだ分からない私にとっては、
むしろコミュニケーションは町の方がとりやすい、

 

でも、

なぜか心が落ち着く感じのする村。

 

とても不思議な感覚でした。


残りの1年、
この村に通って、村の人たちと一緒に

 

「元気でいること」

 

その意味を考えてみたいなと思いました。


医療とか薬とか注射とか保険とか疾病予防とか

そうゆう難しいことから離れて、

 

私たちに元気をくれるものって何だろう?

 

元気だとどんなことができるだろう?

 

ただ、そんな単純なことを
一緒に考えてみたいなと思います。

 

そこにはきっと、
「医療・保健」というと
いつも体の健康のことばかりが浮かんでしまう自分への密かな抵抗があるんだと思います。

 

「元気」という言葉には
体の健康だけじゃなくて心の健康も含まれているから。

 

だからもしかしたら
この村の人は、ある意味では私よりも健康なのかもしれない。

 

わたしが彼らの道に分岐点をつくるように、
彼らがわたしの道に分岐点をつくってくれる。

 

そんな風に思えました。

 

まだまだ知らないこの村のことを
少しずつ知っていけたらいいなぁ。


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📷お昼ごはんの時間に訪れたスージャン・ルルのミシェル宅。急に来た外国人を快く受け入れてくれて、「泊まっていけばいいのに」と何度も繰り返していました。電気の通っていない村で小さなソーラーパネルを日向に移しては充電しながらラジオを聞いていたのが印象的。