le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

新しい風。

ダカールへの上京や週末、祝日を経て、
約1週間ぶりの配属先。

 

朝、病院につくと

私が庭師と呼んでいる
病院の敷地の植物を管理しているおじさんが

 

「芽が出たよ!」

 

と嬉しそうな顔で教えてくれました。


私がダカールに行く前日、

同任地の野菜栽培の隊員が、

病院の敷地にあるレストラン小屋の近くに

レタスとトマトの種を植えました。


「病院なら毎日庭に水をまいている人がいるから頼めば野菜にも水をあげてくれると思う!」

 

と話したところ、

 

前から病院での野菜栽培に興味のあった彼女が、フットワーク軽く実行に移してくれました。


レストランで働いている女性に種を買い取ってもらい、収穫した野菜はレストランで使う

ということで、始まったこの試み。


病院で働く人にとっては
とても新鮮だったようで、


彼女が種を植えるのを興味深くみつめるレストランの女性。

 

水やりを快く引き受けてくれた庭師のおじさん。 

 

自宅でも育ててみたいと、種の買い取りを申し出た警備のお姉さん。


普段の私の活動では、

お喋りはするけれど、一緒に働く機会がなかった人たち。

 

そんなみんなの新しい顔を見ることができました。


数日前から病院のある地区で断水が続いているにも関わらず、

井戸から水を汲んできて、
種を植えた場所だけ毎日欠かさず水をあげてくれていました。

 

そのおかげで今朝、
かわいらしい小さな芽を見ることができました。

 

ここから収穫できるまで
まだまだ時間がかかるし
うまくいくか分からないけれど、

 

"うまく育ってほしい"

 

という気持ちは、

私と野菜栽培の隊員だけじゃなくて、

 

レストランの人も、庭師のおじさんも
警備のお姉さんも、


みんな同じなんだなと思ったら

ちょっと嬉しくなりました。


医療機関のストライキが続いていて、
なかなか思うように活動ができない今、

 

調べものをしたり、資料を読んだり、
何か工作してみたりと、

自宅でも出来ることを探していたけれど、

 

ストライキが終わってみんなが職場に戻ってきたときに、

 

その環境にちょっとした変化をもたらしておくのも面白いんじゃないかな、

 

と思えた出来事でした。


自分が率先して何かをすることが、

セネガルの人のイニシアチブを妨げてしまうんじゃないかと思っていたけど、

 

思いきって何か新しいことを始めてみるのも、

 

それを支えるための自発的なアクションを引き出すきっかけになり得るんだなと思ったら、

 

外からやってきた私だからこそ、
率先してやってみる価値がある

 

そんな風に思えました。

 

大きな変化じゃなくても

「Jumaが来てちょっと変わったよね」

そんな言葉を引き出せるように、頑張りたいなぁ。


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📷小さな小さなかわいい芽。元気に大きくなりますように。