le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

にんじんの葉っぱ。

わたしが住むジョフィオール市には、
わたしの他に2名の協力隊員がいて、

 

さらに乗り合いタクシーで10分の隣町にも、
1名協力隊員がいます。

 

つまり配属先のジョフィオール保健区の管轄内では、
現在4名の隊員が活動中。

 

休日にごはんを食べながら話をしたり、
先日は一人が活動する小学校を訪問したり、
仲間がいる心強さを日々感じています。

 

とくに最近はジョフィオール市役所で
野菜栽培のボランティアとして活躍する隊員に、
刺激や発見をもらっています。

 

私より半年前にジョフィオールに来た彼女は、
野菜栽培の難しいセネガルで、
いろんな視点を持ちながら熱心に活動しています。

 

彼女の活動に興味津々のわたし。


毎週金曜日の夕方は彼女にくっついて
セネガルの女性たちが管理する畑を見に行くことにしました。

 

食というのは、
健康と深い関わりがあって、
彼女の活動と私の活動には重なる部分がたくさんある。

 

一人だと思いついただけで終わることも、
二人で話していると、


「とりあえず試してみようかな」


という気持ちが強くなります。

 

ただの雑談の延長で、
ぽっと何かをひらめいたり、

 

配属先がストライキで仕事がないとき、
彼女と一緒に市役所にいって、
そこで新しい人とのつながりが生まれたり。

 

先日はアパートの敷地の一角で彼女が始めた
野菜栽培のジャルダン(フランス語で庭)を
一緒に手入れしました。

 

雑草を抜くのに、
どれが雑草で、どれが芽なのか分からず、

 

「これは…草?」
「これは抜いていいやつかな?」

 

と何度も聞いているうちに、

 

あぁ、にんじんの葉っぱってこんな形なんだ、
あぁ、レタスってこんな風に育つんだ、
え!パイナップルのヘタを土に植えると、そこからまた伸びるんだ!

 

と、小さな畑でたくさんの発見があります。

 

この日は間引きしたミニにんじんを、
近所の子どもたちにデッサンさせてみた彼女。

 

「よーく見て書くんだよ」
「にんじんの葉っぱの形はそうじゃないよ」

と、子ども達に向けられた言葉を聞きながら、

 

食べたことがあるにも関わらず、
私も今日はじめてにんじんの葉っぱの形をよーく見たなと思って、

 

野菜を育てるということが、
子どもたちにとってとても刺激的なことなんだなと、

 

小さいころ、夏休みの宿題でトマトの栽培記録を書かされたことに納得。

 

それと同時に、大切なチャンスをいい加減な観察でやり過ごしてしまったあの頃を後悔しました。

 

これから彼女の畑でリベンジです。

 

日本に帰るころには、
芽や花をみたら大体はどの野菜か分かる。


そんな自分を目指します。

 

にんじんの葉っぱが教えてくれたこと。


近くのものをしっかり、じっくり観察すること。
イメージじゃなくて、事実をちゃんと見ること。

 

にんじんの葉っぱ、ありがとう。


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