le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

優しくてスパイシーなお隣さん。

今日は、私の住むアパートの向かいの
とっても優しいご近所さんについて。

 

いつも家にいるのは、
5歳くらいの男の子と、
そのおばあちゃん。

 

たまにおばあちゃんの息子さんや、
男の子のお母さんも見かけるけど、
毎日必ず会うのは、このふたり。

 

やんちゃ盛りの男の子は
よくイタズラをして怒られます。

 

部屋で作業していると、
ヤギや羊の鳴き声に混ざって、

 

「わーん、わーん、」


と、泣き声が聞こえてきます。

 

あ、またイタズラをして怒られたんだな。

 

と、人様の涙でちょっとほっこりしています。

 

最近はお昼ごはんをごちそうになる機会が増えて、
前よりも距離が縮まって嬉しい限り。

 

昨日もお腹いっぱいごちそうになりました。

 

今週は男の子のお母さんが来ていたので
料理当番はお母さん。

 

お母さんは辛党で作る料理が辛い!

 

その前評判通り、
スパイスの効いた一皿でした。

 

辛いものが大好きな私にとっては
大歓迎の一皿も

男の子にとっては一口食べたら
「ヒーヒー」
と、食べ続けるのは困難です。

 

おばあちゃんも、

「この子の作る料理はいつも辛くて、お腹いっぱいになるまで食べられないのよ」

と。

 

そんな家族の姿を見ながら、

そういえば私も語学訓練のホームステイ先で
怒られたことがあるなぁ、

と思い出していました。

 

ひとつの大皿を囲んで食事をとるセネガルでは、
ほぼそのままの大きさで調理された野菜を
その野菜に一番近い人が
スプーンや手で切り分けて配ります。

 

辛いのが平気なわたしは、
食事のかなり序盤で自分の近くにあった
「カーニ」とよばれる唐辛子を潰して、
ちょっとずつ配ってしまったのです。

 

本人はおいしく食べていたのですが、
突然、隣で食べていた弟が、
スースーしだして、

 

さらにその隣の妹が、
「え!?なにこれ辛い!だれかここでカーニ潰した?辛くて食べれないよ!」

と言ったとき、

 

"セネガルの人みーんな辛いのが好き"

 

という私の中の方程式が崩れました。

 

「ごめんなさい、私です」

とすぐに白状し、

 

「これは自分のとこだけで潰すんだよ!」

と15歳の妹にお叱りを受けたのが懐かしい。


とっても優しいおばあちゃんに、

「辛くて食べれない」

と言われても、

 

息子がソースのついていない
ポテトしか食べられなくても、

 

「わたしは辛いのが好き」

 

と言い張るお母さん。

 

同じ辛党として気持ちは分かるけど、

でもやっぱり5歳には辛過ぎる料理。

 

実は私の活動ともつながりのあること。

 

食事を通じて、健康な体をつくる。

食べる人の体を考えて、食事をつくる。

 

「食と健康」

 

切り離せないこのふたつ。

 

これからの活動にどう盛り込んでいけるか、
絶賛思考中です。

 

いつかスパイシーなお母さんが

優しいおばあちゃんに

 

「今日の料理は辛くないね」

 

と言われる日が来ますように。


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📷一見辛くなさそうですが、真ん中の玉ねぎソースが辛いのです。この辛さもおふくろの味なのかなぁ。