le Murmure de Juma☆Jumaのつぶやき

2018年1月から青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として、西アフリカのセネガルに来ました。日々の生活や活動を通して思ったことをつぶやきます。セネガルで過ごす日々にどんな出会いが待っているのか。楽しいこと辛いこと歯痒いこと。これからの2年を通して、自分の心がどんな風に変わっていくのか。大きな挑戦への小さな歩みを記すためのブログです。

午前5時過ぎに思うこと。

ブログを始めたとき
2年、24か月のセネガルでの活動を

24時間に例えてみました

そうすると、今は午前5時過ぎ。

 

もしここが日本なら
朝型人間の私はキッチンで
目覚めのコーヒーを淹れている時間。

 

バッグに折り畳み傘をいれるかどうか、
天気を知りたくてテレビを付ける。

 

そんな朝の5時過ぎに
5か月間のセネガルでの生活を
振り返ってみました。

 

私と違う価値観の人もいるし
私が書いたことに
「それはちがうんじゃないか」
と思う人もいるかもしれません。

 

それに私自身の考えも
この先の活動を通して変わっていくかもしれません。

 

それでも今この5時過ぎに
自分が感じていることを素直に書いてみます。

 

と言っても
新しい環境での5か月間、
思ったことはたーくさんあります。

だから今回は、これだけ。

 

私は誰のために、何のために青年海外協力隊としてセネガルにいるのか。

 

5か月間、いろんな人に会いました。

 

配属先の病院の人、
ジョフィオール市役所の人、
市の委員会の人、

 

アパートの大屋さん、
学校の先生、
家具屋のお兄さん、

 

向いのおうちのお母さん、
近所の子どもたち、
商店のおじさんたち。

 

きっと一人ひとり悩みを抱えているんだろうけど、
みんな楽しそうに暮らしています。
私にはそう見えます。

 

私の周りには
食べものも住む場所もないほど貧しい人は
ほとんどいません。

 

この「ほとんど」は
断定を避けるために使っているのであって
現時点では知り合いに
そうゆう人はいません。

 

「仕事がない」
「お金がない」
「セネガルの暮らしは厳しい」
「日本は仕事がたくさんあって、お金もたくさん貰えていいな」

 

そんなことを話す彼らは笑顔です。

 

「仕事があって、お金も貰える」

その暮らしが果たして、セネガルの人にとって
穏やかな暮らしなのか。

 

私には分かりません。

 

毎日お昼ごはんのあとに1時間のティータイム。

 

仕事が終わらなくても
時間になれば帰って家族と過ごす。

 

仕事中、すき間時間を見つけては
YouTubeでドラマ観賞。

 

その生活を手放すことは
彼らにとって厳しいことではないのかな。

 

私には分かりません。

 

だからみんなに

 

「もし毎日アタヤ(セネガルの紅茶)を作って飲む1時間働いたら仕事がとっても捗るよ」

 

そんなことは言えません。


仕事が捗ること

その価値が

 

友達とお茶を飲みながらゆっくり過ごすこと

その価値を上回るのか。

 

きっといまセネガル人の友達にこの問いを投げかけたら

ほとんどの答えはNoでしょう。


じゃあ私は何のためにセネガルに来たのか。

 

この5か月間、考えていました。


そして現時点での自分なりの答えは、

 

私はきっと分かれ道を作りに来たんだ

 

ということ。


「こっちの道に進んだら、こんなゴールが見えるかもしれないよ」

 

という可能性の看板を建てて、


その人の歩む道に新しい分岐点をつくること。


それは必ず進まなきゃいけない道ではなくて、

 

「こっちの道もあるよ」

 

という選択肢の一つ。

 

どの道を選ぶかはその人次第。


思うように生きることは簡単なことじゃないし

選んだ道が望んだゴールに着くのかは分からない。

 

もしかしたら、別の道の方が良かったのかもしれない。

 

でもそれは、セネガル人も日本人もどの世界の人も同じ。

 

自分が選ばなかった道の先にあるものは
分からない。


ただ、

 

この道を行かなきゃいけない

 

という生き方ではなく

 

この道を選んだ

 

という生き方。


そんな風に生きることのできる人が

ひとりでも増えればいいな、と思います。

 

例えば、

 

食生活を改善することで
健康な体を作る。

 

それは必ずやらなきゃいけないことじゃなくて、

選択肢のひとつ。

 

好きな食事を我慢してまで
長生きしたくない。
我慢したって事故で死ぬかもしれないし。

 

そう思う人がいたら
それはそれでいいと思うんです。

 

ただ、

 

食事を改善することで
健康な体を手入れることができるかもしれない

 

健康な体を手に入れたら
もっとお給料のいい仕事が見つかるかもしれない

 

その可能性を知ってもらいたい。

 

どの道を選ぶかは、その人次第。

 

セネガルに来て
私自身のなかにも新しい分岐点ができました。

 

どの道をいくのか
じっくり考えて自分で選びます。

 

協力隊に応募するとき
フランス語圏のアフリカて2年間ボランティア活動をするか、
ワーキングホリデーで1年間フランスに行くか、

迷いました。

 

今でもたまに

 

「ワーホリでフランスにいたら今ごろどうなってたかな」

 

と考えます。

 

でも、もちろん分かりません。

 

ただ、
私には選択肢があって
その中から協力隊になるという道を選びました。

 

だからこの24か月

 

嫌なことがあったら
「自分で選んだ道なんだから仕方ない」

 

いいことがあったら
「この道を選んでよかった」

 

そんな風に考えながら
過ごせたらなと思っています。

 

私がセネガルにいる間に
どれだけの人の道に、どれだけの分かれ道を作ることができるのか。

 

そして自分の中にいくつの分かれ道ができるのか。

 

残り19時間、道作りに励みます。

 

そんなことを思った午前5時過ぎでした。

 


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📷舗装された道が1本だけはしるジョフィオール市。この真っ直ぐな道にいくつ分岐点を作れるかな。