彼の本心が知りたい。
ちょっと前に、
初めて会った保健ポストのシェフから、
「嫌い」
と言われました。笑顔で。
なんでも、
私の所属先がセネガル政府に対して行った資金援助の資金を、
政府がうまく活用できず、
お給料の支払いがストップしてしまったそう。
しかも7か月も前から。
だから
「J○○Aが嫌い」なんだと。
その後、彼の話を聞いて、
もちろん自分の所属先からも話を聞いて、
「責任という面では、こちらに落ち度はない。
でも彼の気持ちもよくわかる」
という結論に達した私。
「きみの配属先の一番偉い人にダカールで会議を開いてと頼んでくれ」
と言われ、
なんとも薄情な話ですが、
正直なところ、
「来たばかりの私に、そんなこと言わないでよ~><」
と思いました。
「また会うの気まずいな…」
とも思いました。
だから先日、
彼が勤めている保健ポストにいってきました。
このまま気まずい気持ちが大きくなる前に、
会っておきたかったから。
そのポストは島にあるので、
車
↓
船
↓
シャレット(馬の引く荷台に乗るこちらのタクシー)
を乗り継いで行きます。
幸いにも歯医者さんと同行することができて、
道中は一人ではありませんでしたが、
内心はドキドキです。
「何で来たんだよ」
って思われたらどうしようと、
ここでも持ち前の想像力を発揮。
シャレットの荷台に揺られながら、
「会ってひと言めに何て言おうか…」
それで頭がいっぱいでした。
でも拍子抜けするくらい、
笑顔で迎えてくれて、
来たことを喜んでくれたようで、
私の心もちょっと軽くなりました。
さすがに半日も一緒にいると、だんだん打ち解けて、
「J○○A!」
と私を呼ぶ彼の冗談に、
「私の名前はJumaです~」
と、
(*´・з・)←こんな顔で、
返せるまでにはなりました。
現地の言葉を教えてくれたり、
いろんな話をしてくれる優しい彼。
「また来なよ!」
と言ってくれ、
連絡先も渡されました。
でもやっぱり気になる、
彼の本心。
嫌いだと言うことは、
関心があるということ。
嫌われたということは、
その前には期待があったということ。
だから、
もっと彼を知りたいし、
私のことも知ってほしい。
看護師とボランティアとしてじゃなく、
一人のヒトとヒトとして付き合ったとき、
どれだけ認めてもらうことができるのか。
私たちの関係がこれからの2年で、
いい方向に進むのか、
当たり障りなく終わるのか、
それとも別の道を辿るのか…
怖い気もするし、
楽しみな気もする。
でも彼の存在があって、
現地語を覚えたいという気持ちが強くなりました。
よく「語学の秘訣は恋人を作ること」
と言うけれど、
要は相手のことをどれだけ知りたいか、と言うこと。
いままさに、語学を習得するには、
絶好の機会を得ているわけです。
彼との関係も良くなって、
語学も伸びたら、万々歳。
だから頑張るしかない。
そう、頑張るしかないのです。
📷朝、島に向かう船の船頭には私の気持ちを象徴するかのような碇が。心の錘を上げて後悔しないための航海へ、いざ出発!の一枚。