メルシー、駒ヶ根。
協力隊の隊員は
合格してから実際に任国に派遣される前に
「派遣前訓練」
という2か月半の訓練を受けます。
私も長野県の駒ヶ根市にある
駒ヶ根訓練所で
10月のはじめから12月半ばまで
この訓練を受けました。
訓練中のわたしの目標は
目立たず過ごすこと。
正直に言うと
派遣前訓練早く終わらないかな~
とずっと思っていました。
もちろん友達も出来て、
楽しいこともたくさんあって、
みんな別々の場所に行っちゃうのが
寂しいなという気持ちもあったけど、
2年後にまた日本で会えるし、
それより早くセネガルに行って
現地のことが知りたいなぁ、そう思って過ごしていました。
でもここ数日で、
派遣前訓練を受けてよかった!
と思う出来事が相次ぎました。
まずは、同職種の友達とのLINE。
別名を「なんでも屋」
と言われるコミュニティ開発という職種。
専門知識や技術がない私たちは、
"何にも知らない自分に一体何ができるんだろう"
そんな思いを抱えながら活動しています。
例えばわたしの場合、
病院の診察を見ていて気になることがあっても、
質問はできるけど、指導はできない。
だって私は医者でも看護師でもなければ、
医療機関で働いたこともない。
そんな自分が、
情けなくて頼りなくて、落ち込むことも少なくありません。
ここ1週間ほど、医療機関のストライキが続いて活動が全然進まないとき、
訓練中に一緒に過ごした
コミュニティ開発の隊員から
「最近どうですか~?」
と連絡がきました。
女4人のグループLINEで、
活動のこと、任地での生活のこと、
いろいろ話していると、
同じような悩みを抱えているんだなぁ~
と妙に安心したり、
友達を励ますための言葉が、
自分自身を励ましてくれたり、
とにかく
「一人じゃないんだ」
そう思えました。
そして次の日
珍しく夜に電話が鳴ったな、
と思うと、
同じ西アフリカのブルキナファソにいる同期隊員3人からのテレビ電話。
聞こえづらくて、フリーズしがちな
テレビ電話を通して
住んでいる家を紹介しあったり、
○○ちゃんは元気?
と他愛ない話を繰り広げている間、
ずーっと笑顔です。
このわたしの笑顔で、この電話がどれだけ嬉しかったか分かるでしょ!
そんな感じでした。
駒ヶ根訓練所で一緒にフランス語を勉強してきた仲間。
たくさんの時間を過ごした仲間の姿を見て、
「一人じゃないんだ」
またそう思いました。
同期のパワーはすごいです。
自分には分からないことも
「誰か教えてください!」
とフェイスブックで呼びかけたら、
「それなら分かりますよ~」
と遠い国の同期から連絡が来たり。
わたしを励まして、笑顔にしてくれて、
わたしの足りないところを補ってくれる。
ぜんぶ駒ヶ根で出会った同期のチカラです。
同じ2年間で
活動がうまくいった人、思うようにいかなかった人、
任国での暮らしが楽しかった人、大変だった人、
きっと結果はそれぞれだと思うけど、
見知らぬ土地での毎日に
笑ったり、落ち込んだり、悩んだり、
ときには開き直ってみたり。
世界のいろんな場所で、
こうやって同じように日々を過ごしている人がいるんだな、と実感すると、
「一人じゃないんだ」と思えて、
セネガルという車輪の中で
くるくる回るハムスターみたいだった自分の視点がぱっと開けて、
気持ちが明るくなりました。
駒ヶ根がくれた出会いに感謝です。
2020年の1月に、
みんなに楽しい報告ができるよう
みんなに負けないくらい
いろんなことに挑戦して、
たくさん失敗して、たくさん悩んで、
そしてたくさん学んで帰りたいなと思います。
駒ヶ根のみんな、がんばろうねヽ(´ー`)ノ
📷懐かしの駒ヶ根ランニングコース。毎朝ランニングしたり、たまにダンスしたり、寒空の下みんなよく頑張りました。